買主自ら保存登記

買主みずから保存登記を申請する場合。未登記建物の売買としては、建売住宅などの売買によって、買主がその建物について保存登記がないものを取得した場合が考えられます。このような場合に未登記建物の所有権取得者、買主は自己の所有権を証明して、自ら単独に保存登記をすることができます。これには所有権移転の合意を妨げる諾案件が存在せず、買主が登記を取得するについて実体法上の障害が除去されていることを要します。最も買主が現実に保存登記を申請する手続は、売主名義の表示の登記が存在するかどうかによって、その取扱いを異にします。いずれにせよ、その未登記建物の保存登記は、その本源的取得者だけによってなされるものではなく、買主もみずから有効にすることができます。売主名義の表示の登記が存在する場合は、これが一般的とみられますが、この場合には、前述したように、買主は売主を相手方とする勝訴判決によって、自己の所有権を証明して、単独に所有権保存登記をすることがではます。表示の登記が存在しない場合に買主は取得の日から一か月以内に表示の登記を申請しなければなりません。表示の登記は強制されており、これを怠ったときは一万円以下の過料となります。その手続は、新築による表示の登記と同じで、申請書に建物の図面、各階平面図および所有権を証する書面を添什して申請します。所有権保存登記は、表示の登記をしてから申請することになります。この場合の保存登記は、実務上、買主が売主より建築確認書、検査済証の交付をうけ、また売員契約書を所持しているかぎり、これらの書類の提出によって、買主の保存登記中請は受付けられることになっています。

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不動産

不動産売買による所有権移転/ 所有権移転登記の手続/ 所有権移転に必要な書類/ 買主自ら保存登記/ 売主に対して私有権移転登記/ 競合する保存登記/ 中間省略登記の意義/ 登記の効力/ 第三者に対抗/ 代金の支払い/ 一時払い/ 不動産の割賦販売/ 代金支払場所/ 代金支払時期/ 同時履行/ 同時履行の抗弁権/ 契約履行の費用/ 債務不履行/ 債務不履行の相手方の救済/ 業務不履行/ 引渡請求/ 債務不履行/ 履行遅滞の効果/ 登記の意味/ 対抗要件としての登記/ 登記と売主の重要性/ 第三者に対抗/ 未完成物件/ 履行遅滞による損害賠償/ 責めに帰すべき事由/ 売主の代金受領拒絶/ 受領遅滞の効果/ 売主の履行遅滞効果/ 不動産売買の先取特権/ 買主の代金未払い/ 買主の登記拒否/ 不完全履行責任と担保責任/ 瑕疵担保責任と契約責任/ 契約面積と実測面積の相違/ 土地の一部が他人の場合/ 土地所有者が他人の関係/ 購入不動産に他人の抵当権/ 業者の説明広告との相違/ 行政法規の利用制限/ 第三者が占有している土地購入/ 契約の解消/ 契約の無効/ 契約の解除/ 契約解除の方法/ 契約解除と相手方との関係/ 契約解除による第三者との関係/ 付随条項違反による契約解除/ 合意解除と第三者/ 手付金放棄と契約解除/ 事情変更による契約解除/